9月後半より、教室の入り口にその日に買った新聞を置いています。
これには2つ理由があります。
① 世の中のことに関心を持ってもらいたいから。
② 生徒さんたちに読解力を身につけてもらいたいから。
という2点です。
①についてですが、新聞は世の中のことを知る際には大切な情報源の一つです。
いま世界や国内で何が起こっているのか、なぜそれが重要なのか?新聞は各新聞社がそれぞれの記者の取材や編集を通じて、それぞれの切り口から事件や社会の問題を伝えてくれます。このように新聞は世の中の出来事に関心を持つきっかけとして役に立ちます。
一方で、世の中のことを知る手段としては、テレビのニュースはもちろんのこと、いまではYouTubeやネット上のブログでも詳しく解説しているコンテンツもあります。とくにYouTubeの解説動画はわかりやすく、興味を引くものが増えています。ただしYouTubeはテレビのニュース同様に目から入る情報なので、文字媒体とは異なる点があります。そしてそれが2つ目の理由へとつながります。
②については、新聞は文字情報であり、読解力の向上にとって役に立ちます。読解力はものごとを学ぶときには重要なスキルの一つと言えます。さらに生活する上でも、文章の意味を理解することは大切です。
例えば、本を読んだり、テスト問題を理解するにも読解力が欠かせません。
読解力の向上という点で、新聞にはたくさんの言葉が出てくるうえに、簡潔に書かれているので、基本的な文章の理解につながります。そして良い文章を読めば、良い文章が自分でも書けるようになります。
話は少しずれますが、最近の子どもたちは読解力が落ちているというよく聞くことがあります。昔の子どもの読解力と今の子どもたちの読解力を比較し、それを実証した研究はまだ見たことないので、自分としては結論的なことは言えません。
子どもの読解力を扱った研究では、新井紀子氏の著書、『AI VS. 教科書が読めない子どもたち』があります。この本は、著者が中高生を対象に行った調査から、中高生の多くが中学校の教科書の文章を正確に理解できていないということが判明したそうです。
もしこれが本当だとするならば、由々しいことかもしれません。
以上のことから、小さいことかもしれませんが、エスファシルに来ている生徒さんだけでも、新聞を読むことから、世の中のことに興味を持ってもくれたり、読解力の向上につながってくれたりしてくれればと思っています。
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